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冷泉荘ピクニック 『九州大学芸術工学府 藤枝研 音楽実験室』 |
text:宮田智史
音の錬金術、廃物の救済。そんな摩訶不思議な音楽イベントが冷泉荘の一室で行われました。その名も「九州大学芸術工学府 藤枝研 音楽実験室」!冷泉荘に眠る廃材を利用して制作された楽器を展示・演奏するこの音楽イベントは、<ガラクタ>もその配置によって、聴くものを驚かす音を奏でるとそっと教えてくれるものでした。今回もリポーターは、みなみです!

この先が曲がったスプーンも、錆びついたフォークも、正体不明の木くずも、すべて冷泉荘の地下室で発掘されたものです。その廃材を使って“楽器”を作ったのが九州大学芸術工学府 藤枝研究室のサンダーさん(杉山さん)。「適当に吊るした」と言いながらも、そのいまでは使われなくなった食器類は、サンダーさんの手によって、もう一度息を吹き返したかのようになんとも愛くるしい音を奏でるのです。リポーターみなみもテンションは上がりっぱなし!

杉山さん自身も古着を中心にお洋服をコーディネイトしていらっしゃるそうです。誰にもマネできないオンリーワン。さすがのみなみも、圧倒されている模様です。

こちらは同じく藤枝研の岡崎さんの作品です。みなみのお気に入りの一品。錆びた金属のお椀に糸電話をつけて吊るした、一見すると素通りしてしまいそうな作品です。でも、その見た目に惑わされることなかれ!糸をぴんと張って耳に近づけ、お椀をたたくと、除夜の鐘のような優美な音色が響いてくるのです。そのギャップにみなさん、びっくり。みなみも「ゆく年くる年」というあだ名をつけて、家に飾りたいと連呼…

これも楽器ですよ。けたたましく回転する換気扇は、UFOのような音を出して、部屋中を異空間に変えていました。その横にあるジャガイモみたいな物体ももちろん楽器ですよ~どんな音がなるか私にも分かりません。とりあえず、音を出したくなりますよね。それはとても原初的な人間の欲求であり、そこを今回の展示はちくちくとつついてくるのです。楽器は上手に、美しく弾くだけではなく、そういった音を出すという原初的な行為に潜む私たちの経験を引きだすものであるのかもしれませんね。
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