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若手個人アニメクリエーター TalkAround!! セッション1:清水誠一郎×石田祐康×山元隼一(後半:3/6)


 

作品へのいろんな影響関係

ドネルモ
アニメーターへの石田さんのリスペクトって、作品にも反映されているような気がしますね。

山元
石田君って、影響受けてるのが、GINAXとかジブリの宮崎さんの走り方だったりとか。って気がするんだけど。手前から奥に引いたりとかさ、GINAXのカットってだいたいそうじゃん。引きから手前、手前から引きみたいな。

俺だったら東映のアニメーションばっか観てたから、カット割りとかも東映のカット割りなんだよね。東映だと割と作画枚数減らしたような作り方するから、カットとカットの魅せ方とか演出でどう枚数減らして楽しませるかっていう。だから俺もやっぱり動きのシルエットとかも前とどうモンタージュしていくかっていうのを考えるし・・・っていう感じですごい影響受けちゃってるんですよね。影響受けたものの。

清水君だったらドラゴンボールとか。清水君って喩えが全部漫画なんですよ(笑)。

清水
そんなんばっかですよね(笑)。何気に一番好きなの漫画なんですよね。

山元
だからスタイルっていうのは影響受けた作品がすごい深く関わってる。それから離れることはできないし、否定することもできない。パクりじゃないんですよ。上手いこと自分たちで編集しているんですよ。

ドネルモ
作品のどっかににじみ出てくるものだということでしょうね。

 

GINAX

『新世紀エヴァンゲリオン』、『天元突破グレンラガン』で知られるアニメーション企画・制作会社。

 

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清水さんの場合

清水
言われて思い出したんですけど、「先生ってこれペプシマン」じゃね?って誰かに言われたんですよね。

一同
あーー。

清水
そうそう、で、あーほんとだぁ!!ってなって。(一同爆笑)

石田
気付かなかったんですね(笑)

清水
子どもの頃好きだったんですよね、確かに。多分表情がないっていうのが結構ポイントで。

例えば、この前友達がバイク乗ってて赤信号で止まってたら、後ろから軽く突っ込まれたらしいんですよ。で、その場面を想像すると、そいつ自身はすごくびっくりしたはずなんですよね。でも傍から見たら、ヘルメット被ってるから驚いてる表情は見えないんですよ。でも動きとか、表情以外の情報からそいつがびっくりしてるのは伝わってくるのがなんか面白くて。それとも、きっとびっくりした顔してるだろうにその情報だけ隠れてるってのが面白いのかも。んーなんかうまく言葉にできないんだけど…。

でもとにかく、子どもの頃にそういう「表情がない事で生まれる面白さ」みたいなのを知らないうちに吸収してて出たものなのかなって考えると、面白いなぁと思って。だから影響されたもので出来てるんだなぁって思って。食べたもので出来るうんこみたいな。

ドネルモ
(笑)本人は意識してないんだけどおのずと現れちゃってるってところが面白いんですよね。

清水
ちょっと嬉しかったんですよね。ペプシマン、確かに!って。再会した、みたいな。(一同笑)

 

 
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石田さんの場合

ドネルモ
石田さんは誰かにそういうこと言われたりします?山元君からGINAXっぽいとかいろいろ指摘されてましたけど。

石田
そうですね~、よく言われたのがGINAXでいえば『フリクリ』って作品が似てるっていう風に、ニコニコなり、youtubeなりで何度も言われました。でも僕は幼いころ本当にジブリの『ラピュタ』ばっかり観てたんですよ。死ぬほど観たんですよ。

山元
何本もいっぱい観るんじゃなくて、1本を死ぬほど見続けるっていう。

清水
あ、俺もそのタイプ。

石田
他 にも『ドラえもん』とか『ゴジラ』とか『トムとジェリー』とか、いろいろ家にビデオが録画してあるやつが置いてあって。全部まとめて何本か入ってるんじゃ なくて、『ドラえもん』ならなんだっけ、「日本誕生」かな?そういうのが1本だけ入ってて、別にシリーズ全部網羅することにこだわらずに。それしか観な いんですよね。

だから『ドラえもん』の他の劇場版とか知らなくて、それしか知らないんです。だからそればっかり観てたんで、ジブリだったら『ラピュタ』からの影響がすごいあると思う。

 

フリクリ

GAINAX、Production I.Gによるオリジナルビデオアニメーション。鶴巻和哉の企画で制作された。随所に実験的な表現がもりこまれており、映像としての評価が高い。 

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山元さんの場合

ドネルモ
山元君はどうですか?

山元
僕 は確信犯的に、『memory』は『デジモンアドベンチャー』なんですけど。人間と人間でないものの友情だったりっていうのがデジモンってのは深くて。現 代社会って友達と友達の間がすごい薄くなってるっていうのがあるから、でもデジモンと人間の関係はすごく深いと。だからそういうパートナーシップっていう のを上手いこと描けないかなっていうのが『memory』なんですよね。

石田
ーーそうなんですかぁ。

山元
デジモン作りたいなと思ったら、『memory』になっちゃったみたいな。

石田
あのロボットに託したんですね。そういえば、山元さんの描く女の子を見てるとほんとによく分かるんですけど(笑)

山元
うん、もうデジモンの絵だっていう(笑)中鶴勝祥さんの絵だっていうね。

石田
それでなんか一貫して、清純な感じというか。

山元
うーん、好きだからね。子どもの心を忘れてないっていうかね。

子どもの頃のポテンシャルってすごい大事でさ、子どものときに見たキラキラしたものってすごくキラキラして見えてたような気がするし、なんかやっぱりそういうのを信じて作りたいなって思う。

僕は仮面ライ ダーで例えるんですけど、仮面ライダーのベルトのように正しいものに使わないと怪人になってしまうとか。映像って僕らにとっては武器じゃないですか。自殺 すんのやめようとか思う作品になるかもしれないし、もしかしたら人を傷つけてしまう道具にもなるかもしれない。

俺は結構そう いうの考えてて。やっぱもう、悲しい世の中じゃん、色々。だから暗くなったりもするんだけど、映像を見てもらって元気になれる。しかもyoutubeで何 十万人も見ちゃう可能性もあったりするから、それだったらやっぱり公共性、元気になれる楽しくなれるってものにするべきかな。


 

 

デジモンアドベンチャー

1999年に放映された東映アニメーションによるTVシリーズ。8人の小学生と8匹のデジモンと呼ばれるモンスターとがデジタルワールドという世界での冒険を通じて、心を通い合わせていくストーリー。様々な関わり合いの中で彼らは失っていた自分らしさと向かい合っていく。

中鶴勝祥

山室直議に並ぶドラゴンボールアニメーター。Vジャンプなどのドラクエの表紙なども彼が担当している。デジモンシリーズのキャラクターデザインを担当。彼が描いたデジモンのイメージボードは躍動感に溢れ、物語を牽引するものであった。

 

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10/10/24 01:42 | コメント(0) | トラックバック(0) このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーのはてなブックマーク数 Buzzurlへ追加このエントリーのBuzzurlブックマーク数 livedoorクリップへ追加このエントリーのlivedoorクリップ数 Yahoo!ブックマークへ追加人が登録 POOKMARK Airlinesへ追加 Saafへ追加 ニフティクリップへ追加 add to del.icio.us add to Digg add to Reddit

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