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【インタビュー】あの日見た秩父の地を僕は忘れることができない【観光課編】(1/3)


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© ANOHANA PROJECT

インタビュイー:秩父市観光課の職員の方
インタビュアー:渡邉優紀
構成:渡邉優紀
監修:ドネルモ


2011年4月~6月にかけて放送された完全オリジナルアニメーション『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』 (以下『あの花』)。2008年に放送された人気アニメであるテレビアニメ版『とらドラ!』 のスタッフが名を連ねることで話題となった。『あの花』は大成功のうちに終わったが、このアニメを契機に『あの花』を使った地域振興に動き始めた地域があった。それが『あの花』のモデルとなった埼玉県秩父市である…。

はじめに

「『あの花』と秩父がどのように発展していくのか知りたい!」と私は常々思っていて、気がつけば秩父市観光課へ電話していました。突然にも関わらず観光課の方々には丁寧な対応をしていただいてインタビューを快諾していただきました。お礼をいくら重ねても感謝がし切れないほどです。

今回はそのインタビューの一部始終をお楽しみいただけたらと思います。お話していただいた観光課の男性職員の方は淡々とした口調ながら秩父と『あの花』に関して丁寧にかつ愛情を持って語られている印象を受けました。

『あの花』の作品評というよりは、『あの花』と秩父市がどうやって関わり合っているのか、アニメツーリズムがどのようなものかという内容になっています。『あの花』のことと思って読むと少し違った印象受けるかもしれませんが、秩父市の取り組みを通して『あの花』が持つ特性や可能性を感じられると思います。

これを読んで「アニメツーリズム興味持ったぜ!」「秩父行ってみたい!」「『あの花』ってやっぱすげぇ」その他もろもろ、各々感じていただければ幸いです。

それではごゆるりとお楽しみください。

 

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

アニプレックス、フジテレビ、A-1 Picturesが手がける完全オリジナルアニメーション企画「ANOHANA PROJECT」として2010年12月に始動した。監督は長井龍雪、脚本を岡田麿里、キャラクターデザインを田中将賀が務め、2008年に放送されたテレビアニメ版『とらドラ!』を手がけたスタッフが名を連ねている。

公式サイト→http://www.anohana.jp/

とらドラ!

原作は竹宮ゆゆこ作のライトノベル。2006年より電撃文庫より刊行。

 

秩父観光ナビ

http://navi.city.chichibu.lg.jp/

秩父の観光サイトでも、「あの花」が中央部に。まさにアニメを通じたツーリズム。

 

「あの花」の主なメディア展開

◇2011年4月の放送開始に、埼玉新聞に3面に渡る特集記事が組まれる。
http://blog-imgs-17.fc2.com/y/a/r/yaraon/azuY5PruAww.jpg
http://blog-imgs-17.fc2.com/y/a/r/yaraon/azuYnYrvAww.jpg
http://blog-imgs-17.fc2.com/y/a/r/yaraon/azuY2JLvAww.jpg

◇アニメ最終話のタイミングで、埼玉新聞に4面に渡る特集記事。聖地巡礼マップも。
http://livedoor.2.blogimg.jp/otanews/imgs/d/6/d64deeb2.jpg 

 

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秩父と『あの花』と鷲宮

渡邉
まずはざっくりとした質問ですが『あの花』を使った街づくりに取り組むきっかけを教えてください。

観光課
秩父アニメツーリズム実行委員会という委員会があって、観光課はその事務局となっています。その委員会で様々な関係者の方と共同で『あの花』を活用して様々なことを行っています。制作会社からは放送終了してから「秩父で地域振興や街づくりに活用してくれ」とのお願いがありました。ですから放送終了してから巡礼マップや現在のキャンペーンが同時に始まったという形になります。

20110717dog00m200034000c_450.jpg聖地巡礼マップ「めんまのおねがいさがしinちちぶ舞台探訪」
© ANOHANA PROJECT

渡邉
ちなみに『あの花』はご存じでしたか?

観光課
観光課にいたおかげで知っていて、全話見させていただきました。

渡邉
制作会社からロケの依頼などはあったのでしょうか。

観光課
いやなかったです。制作会社の方が放送の一年ぐらい前から来ていて、観光課が知ったのは去年の秋ごろ。そのころにはほとんど制作会社の取材は終わっていたようです。その後、制作会社から「ここの写真がほしい」などのご連絡があった時は対応していました。

渡邉
積極的に協力していたんですね

観光課
そうですね。でも市からこの風景を使ってほしいとかの要求はしていません。やはり作品ですので、制作会社さんのお考えを邪魔してはいけないと思いました。秩父市としてはあくまで『あの花』を見守りつつ地元でPRとか、地域振興に活用したいなというスタイルでいました。制作会社あっての『あの花』です。委員会がどうこうということはありません。

『あの花』というイメージが誰にでもあると思います。そのイメージを守っていきたいです。昔から観光地である秩父ですので、すぐ変わることはないと思います。変わらない秩父をいつでも『あの花』と重ねてもらえるように、聖地巡礼ができる形で続けていければと思います。これからどう活用していこうという具体案は検討中ですが、必ずイベントをしてたくさんの人に来ていただきたいと思います。2、3年ぐらいは続けていたいと考えています。理想像として『らき☆すた』 を見習って行きたいですね。

 

 

聖地巡礼マップ「めんまのおねがいさがしinちちぶ舞台探訪」

マップはA3判、両面カラー、三つ折り。内容はアニメに登場する秩父橋、札所17番定林寺、羊山公園、ほっとすぽっと秩父館前、秩父神社門前、秩父まつり会館裏線路脇など約50カ所のスポットのほか、主人公(めんま、じんたん、あなる、ゆきあつ、つるこ、ぽっぽ)の男女6人と声優の作品に対する感想、一押しシーンを紹介している。秩父市内の公共施設、西武鉄道の駅、秩父鉄道の主要駅で配布。

 

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渡邉
やはり鷲宮を意識されましたか。確かにあそこの成功でアニメツーリズムが盛んになりましたからね。具体的にどのように参考にされましたか。

観光課
鷲宮さんは商工会の方が積極的にやっていて、商店も自主的にスタンプラリーなどやっていますよね。そういった点は秩父ではやったことはないのでうまく活用したいですね。商店が活性化すれば秩父が元気になりますし、『あの花』のイベントもできる可能性が出てきます。この点をうまく回していきたいですね。

渡邉
商店さんをもっと盛り上げるお手伝いを市がやるということですか?

観光課
委員会や市として直接手を加えることはできませんが、委員会には商工会議所さんもいらっしゃるので、協力して観光と商店と『あの花』と、うまく活用していきたいですね。(詳しくは、後日掲載予定の商工会議所さんへのインタビューをご覧ください。)

 

つづきはこちら!

1/3 | 2/3 | 3/3

 

らき☆すた

原作は美水かがみによる4コマ漫画。ここではアニメ版(2007年放送)の放送から旧埼玉県鷲宮町(現在は合併により久喜市)が行ってきた街おこしを指す。

1ac16201.jpg©美水かがみ/らっきー☆ぱらだい

 

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11/08/30 15:38 | コメント(0) | トラックバック(0) このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーのはてなブックマーク数 Buzzurlへ追加このエントリーのBuzzurlブックマーク数 livedoorクリップへ追加このエントリーのlivedoorクリップ数 Yahoo!ブックマークへ追加人が登録 POOKMARK Airlinesへ追加 Saafへ追加 ニフティクリップへ追加 add to del.icio.us add to Digg add to Reddit

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