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【インタビュー】あの日見た秩父の地を僕は忘れることができない【商工会議所編】(2/3)


 

震災と『あの花』とZONEと……

商工会議所
秩父って一応観光地なんですけど、震災の影響でお客さんが全く来なくなってしまったんです。計画停電の影響とかガソリンが入らないといったことがあって、飲食店、旅館を予約していたお客さんが全てキャンセルになりました。

渡邉
立地的にも気軽に行けるって場所でもないですからね。

商工会議所
そうやって困っている時に4月からアニメの放送が始まりました。ファンの方が一生懸命来てくれて秩父を盛り上げてくれて非常にありがたいです。

でもファンからお金を取ってやろうというスタンスは違うと思うんです。サービスをすることによって結果的にお金を使ってもらう、「また来てよ」という交流をされればお互いにいいじゃないですか。

それに少し関連したことで、今回のZONE のコンサートについては、ファンの方から「『あの花』に便乗しているのでは」ということが言われちゃっているんです。でも元々秩父の商工会議所は陸前高田市 と交流があるんです。震災の時にはSOSが来て、支援物資を集めてどこよりも早く運んだんですよ。

6月に青空市というのが陸前高田市で開催された時も協力しました。震災直後は冬物が必要ですが、次は夏のTシャツがないんですよ。そこでそれらを寄贈したりこちらの郷土食を振る舞ったりしました。

ZONEのホームページには震災の復興に関して貢献したいと書いてあります。我々にはチャリティーに引っかけたライブではなく本気で支援したいという気持ちがあります。今回のライブも陸前高田市には全て報告済みです。「収益金は支援に充てます」ということを伝えました。ZONEのホームページに書いてある思いと一緒にうまく貢献したいですね。

確かに『あの花』に便乗しているという見方はされても仕方のないことです。しかしそれ以上にチャリティーとして商工会議所が動かしたコンサートなんです。それでご協力いただけないかということでZONEさんにお願いして急遽決まったことなので、急ピッチで準備を始めてます。

8月27日に本番があって、大体1か月前の7月20日に決まったことで、普通有り得ないですね(笑)。だから僕は腹をくくってやろうと。こういう事情はホームページやイベントだけでは伝わらないけど裏にはそういった事情があるんです。

 

【あの花】ED「secret base~君がくれたもの~(10 years after ver.)」

「あの花」のエンディングは、ZONE「secretbase~君がくれたもの」のカバー。懐かしく思った方も多かったのでは。

ZONEは1990年代後半から2000年代中期きかけて活動した4人組カールズバンド。全員が札幌出身。代表曲は「secret base ~君がくれたもの~」。2005年に解散したが、今年の8月に1カ月限定で再結成する。しかしあまりに依頼が多かったため、チャリティーイベントに限り年内は活動することを決定。

 

 

secretbase~君がくれたもの zone

こちらは原曲。ZONEの再結成&復活ライブを秩父にて開催した。

http://www.chichibu-cci.or.jp/category.php?id=96

 

陸前高田市

岩手県南西部に位置する市。東日本大震災により被災し、特に大津波の被害が甚大だった。

 

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秩父『あの花』と鷲宮『らき☆すた』の違い

商工会議所
僕は鷲宮の商工会議所と知り合いなのでいろいろ聞いたんです。「はじめはどんなことに困った?」って聞いたら「お客さんの流れる方向が一つに集中したらクレームになる」と答えてくれました。うまく分散できる仕組みを考えてあげないと、外(ファン)はいいんだけど内(各事業主さん)でトラブルになる。ファンとしたら一か所に集めてもらった方が楽でいいのかもしれませんけど、「均等に回って行く仕組みを作ってあげるのが長続きする秘訣だよ」と教えてもらいました。

渡邉
今回の巡礼マップも西へ東へ歩くことでいろいろなスポットを巡れますよね。やはりそこを意識しているんですね。

商工会議所
そうですね。『あの花』と『らき☆すた』の決定的な違いは、『あの花』が秩父全体をモデルとしている点ですね。秩父橋はメインでまだ近いですけど、龍勢は秩父駅からかなり時間がかかってめちゃめちゃ遠いですよ(笑)。一方鷲宮は神社というピンポイント。いろんなスポットを回ってもらおうと思うと広域化してしまうのが、実は『あの花』なんですね。

渡邉
それをデメリットに感じられているんですか。

商工会議所
初めはこんなに離れていて回っていただけるのかなと。でもやっぱりそのシーンに出会いたいというのがあるじゃないですが。広いのを苦にしないでみなさん回っていただいて。

渡邉
パワーありますね(笑)

商工会議所
パワーありますよ。僕だったら絶対回れないですよ(笑)

titibubashi.jpg

 

 

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アニメを通すから感じられること、人が動く理由

商工会議所
『あの花』が始まるまで平日の街中なんて若者は歩いてませんでしたから。今歩いている方はアニメのファンですよ。

渡邉
街を回っていると若者が集団がいて、お話の前にも20人ぐらいの男女に遭遇しました。

商工会議所
元々何もないところに来ていただいているんです。だって年寄りしかいないですから(笑)。そういう地域で若い人が地域の人と交流を結んでいるっていうのがいいですよ。よくオタクって言うと普通の人が感じるイメージって……

渡邉
ちょっとマイナスなイメージを持たれがちですね

商工会議所
偏見と言ったらおかしいですが、実際ありますよね。でも違うんですよ。秩父に郷土愛を持って来るんだから、我々も勉強しなければいけませんよ。彼らは真面目に秩父のことを勉強して、どこどこの蕎麦がおいしかったとか発信してくれるんです。アニメのシーンと関係ないのに秩父のいいところを広報してくれるんです。

渡邉
アニメを入り口として秩父を宣伝してくれる。ファンでありながらも参加者というか共同体ですよね、アニメを通した。

商工会議所
ツイッターで秩父行きたいなんて書かれたことなかったですからね(笑)

渡邉
本当ですか(笑)

商工会議所
でも今は「秩父に行きたい」と書かれているんですね。そこまで魅力を感じてくれているんですよ。日ごろ自分たちが何も感じない風景に対してですね、アニメの描写を通して感じるところがあるんですね。自分達からしたらただの交差点ですよ(笑)。それがアニメになることで改めて見ることができたんです。

うちのほとんどの職員も『あの花』を見たんです。やっぱり地元をあそこまで描写してくれて、それを見なくちゃ嘘だろうということでDVDも買いました。

渡邉
やっぱり見てどこの場所かすぐ解るんですか。

商工会議所
解ります。だってそのまんまだから。あれだけ事細かに描写してくれるんだって。看板なんてそのままですよ。

 

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(上写真)秩父橋を訪れる人々(提供:秩父市観光課)

「あの花」オープニングをはじめ、印象的なシーンの背景となった秩父橋。地元の人からすれば「ただの秩父橋」には、聖地巡礼のファンが多く訪れる。

 

 

【聖地巡礼】あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。OP編【あの花】

 


 

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11/09/17 18:11 | コメント(0) | トラックバック(0) このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーのはてなブックマーク数 Buzzurlへ追加このエントリーのBuzzurlブックマーク数 livedoorクリップへ追加このエントリーのlivedoorクリップ数 Yahoo!ブックマークへ追加人が登録 POOKMARK Airlinesへ追加 Saafへ追加 ニフティクリップへ追加 add to del.icio.us add to Digg add to Reddit

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