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【新春企画】「わたしの2011年たち」 〜平岡大典さんのばあい〜


テキスト:平岡大典
構成:宮田智史

 

新春企画「わたしの2011年たち」

ドネルモHP新春企画「わたしの2011年たち」と題しました本連載特集は、ドネルモのスタッフやゆかりのある方々に2011年を振り返ってもらおうというものです。

第9回目は、平岡大典さんの「わたしの2011年」です!平岡さんは2011年が様々な「あたりまえ」の書き換えが行なわれた年であったことを指摘しています。そして、その名もCOWCOWというおっさん芸人らのささいなネタの中に、「あたりまえ」という基盤の脆弱さを笑い飛ばし、「あたりまえ」じゃないものを待望する私たちの心情をつぶさに読み取って説明して下さってます。それでは、動画もあわせてご一読下さい♪

 

「あたりまえ」再考

「あたりまえ」・・【意味】当然、そうあるべきこと(web辞典より)

2011年は、世の中に長らく共通知として存在し続けてきた、いくつもの「あたりまえ」や「常識」が、物理的事実によって、転覆、または半ば強制的にぶ厚い表皮を剥がされることになった1年だった。

我国日本においては、安全かつ安定的(=あたりまえ)に電力供給することを期待されていた「ゲンパツ」が大地震という自然現象(=あたりまえ)により、「めるとだうん」したことは、疑いようのない「あたりまえ」コンセプト崩壊の一例として挙げられるだろう。 

過年の世界を見渡すと、独裁/独善的為政者がそのトップとして君臨する専横的国家において、抑圧された市民がtwitterやFacebookなどSNSを駆使し、為政者パージ/政権崩壊に至った(*注1)。

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《エジプトでの政権抗議集会の模様》

ここでは、電子ツールが革命プロセスにおける疑似OSとして有機的にワークし、歴史のページ繰りを時短したかのような結果をもたらした事実によって、「あたりまえ」概念の強制的書き換えを地球市民が体験することとなったのである。

 

 

 

*注1:為政者パージ/政権崩壊

2011年は長期の独裁政権がしかれた中東の国々で、民主化を求める動きが拡大した年であった。いわゆる「アラブの春」と呼ばれるものだ。1月、チュニジアで起こったジャスミン革命で20年以上続いたベンアリ政権に終止符。続く2月はエジプトで30年に渡ったムバラク政権が崩壊。そして、3月、リビアにおいて大規模なデモをきっかけにアメリカやNATOが空爆をはじめ、10月カダフィ大佐が殺害された。他にもシリアやバーレーンでも、民主化を求めるデモが現在進行している。こうした「アラブの春」では、twitterやfacebookといったソーシャルメディアが大きな役割を果たしたことが話題となった(注は宮田が担当)。

 

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一方、我国のテレビ業界においてはお笑いネタ番組としてその異質さ故に業界のエポックメイキングであったとされる「あらびき団(TBS系列・9月終了)」(*注2)でその長期放送の終焉を迎える際、あたかも意図的エピローグとしてひねり出されたかのうような、COWCOWによる「あたりまえ体操」は「あたりまえを再考」するうえで有効な分析サンプルとなる。

《あらびき団での「あたりまえ体操」の動画(韓国語字幕バーション)》

『ジャンケンポンで、後から出すと♪・・勝てるよ♫』など、その「あたりまえ」の行為/所作、挙動パッケージをフィジカルに解説・因数分解すると同時に、世の「あたりまえシークエンス」がいかに脆弱であるのかをシニカルにブツ切りしてみせたところが「あたりまえ」を懐疑的に観察することに慣れ始めた(あたりまえになりつつある)多数の視聴者の心象を揺さぶり、ヒットするにいたったのではなかろうか。

 

 

 

*注2:あらびき団

TBS系列で放送されていたお笑いバラエティ番組。2007年10月〜2011年9月。一芸を持ったパフォーマーを紹介する番組。番組名の「あらびき団」とは、「レフト藤井」(藤井隆)と「ライト東野」(東野幸治)により結成された「サーカス」の名称であり、そこに集まる粗削りな芸を持つパフォーマーらを団員と称す。番組名自体からも分かるように、あらびきな(粗い)芸を披露することから、お笑いブームの最中でも異彩を放った番組として知られている。はるな愛やガリガリガリクソンなどこの番組をきっかけに世に出た芸人は多数。とりわけ、「品川庄司」の品川が一人でクイズ番組や小説、映画などの世界に進出したことに危機感を覚えてた新婚の庄司が、あらびき団で披露したピン芸の数々は、キレ、切迫感、間抜けさ、天然ぶりなどどれをとってもミラクルとしかいえない出来で、もはやレジェンド(注は宮田が担当)。

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補足だが、隣国韓国においてもYoutubeなどで翻訳付の同動画が重再生されていることは、あたりまえコンセプトの書き換えが広範囲に及びつつあるを示唆するものではなかろうか(http://www.youtube.com/watch?v=Vjg0TilIOTs)。

わたし自身も「3.11」をピボットとして、過去から現在、未来における「あたりまえ」を見直している最中だ。なお、日本語の「あたりまえ」の反対語は「有難い、ありがとう」であることを示して結びとしたい。

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著者紹介

平岡大典

商業施設のセールス&マーケティングを主業務とする雑食サラリーマン。「アジア歌謡」と「日韓アイドル」の研究をライフワークとしていたが、近年の両業界における急激なパラダイムシフトについていけないため生きる目的を失いかけている2012年は「余白の美」を公私共に追求することを心に誓う、ヘビ年の34歳(同級生には一色紗英やドネルモ山内代表がいる)

 

平岡大典さんじゃない人の2011年たち

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12/01/11 00:00 | コメント(0) | トラックバック(0) このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーのはてなブックマーク数 Buzzurlへ追加このエントリーのBuzzurlブックマーク数 livedoorクリップへ追加このエントリーのlivedoorクリップ数 Yahoo!ブックマークへ追加人が登録 POOKMARK Airlinesへ追加 Saafへ追加 ニフティクリップへ追加 add to del.icio.us add to Digg add to Reddit

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