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【新春企画】「わたしの2011年たち」 〜寺下良真さんのばあい〜


テキスト:寺下良真(黒崎まちなか大学)
構成:宮田智史(ドネルモ)

 

新春企画「わたしの2011年たち」

ドネルモHP新春企画「わたしの2011年たち」と題しました本連載特集は、ドネルモのスタッフやゆかりのある方々に2011年を振り返ってもらおうというものです。

再スタートとなる第11回目は、黒崎まちなか大学学長の寺下良真さんの「わたしの2011年」です!昨年出版された『レジャー白書2011』によると、既存のレジャー(例えば、リゾートやスキーなど)の人気は年々減少している一方で、「学習や調べもの」をテーマにしたいわゆる「体験もの」のレジャーは着実に人気を博しているそうです。そんな現状の中、今回、寺下さんは昨年、北九州・小倉で開催された体験型スポーツ競技「ダンボールボートレース」について紹介下さっています。各地方の公営ギャンブル(遊び・娯楽)が廃止や継続を巡る議論の対象となっている中で、地方ギャンブルの聖地・北九州の地において、あたらしく生み出された”体験型のあそび”のかたち。しかも、なんだか色んなことを学べそう!こんなところにも、これからの地方の”あそび”を考えるヒントがあるかもしれません!!ではどうぞご覧下さい〜

 

環境新時代スポーツとの出会い

想像してほしい。都会のど真ん中・北九州市小倉都心部を流れる紫川。その川面に、多種多様なデザインのダンボールが浮いている様を。大人たちがダンボールの上に乗って熱心に漕いでレースを展開する様を。しかもそこは東岸に百貨店、西岸に都心型複合文化商業施設・リバーウォーク北九州があり、独創的デザインの橋梁が並ぶただ中の川面なのだ。おまけにクロスFMの実況中継とリバーウォーク北九州の大画面での解説付実況生中継がちゃんと付いている。リバーウォーク北九州でどんなイベントがあろうとお構いなし。この日はあくまで「ダンボールボートレース」が最優先となる。24時間テレビの生中継の後ろで、大音量でこのレースの模様が流れていたことだってあるそうだ。

北九州市

福岡県にある市の一つ。関門海峡に面し、九州島最北端に位置する。1963年に5市による新設合併により誕生し、三大都市圏以外で初の政令指定都市となった。非都道府県庁所在地としては西日本最大の都市。

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北九州市・小倉の紫川の様子。中央の色彩豊かで奇抜な建物がリバーウォーク

 

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このダンボールボートレース。とにかく面白い。下の資料は、レース開催を知らせる広告と競技写真なのだが。おそらくこの広告を見た人の多くは、このイベントが「子供」や「親子」が和やかに参加することを目的としている、と感じるだろう。ところが、そう思って参加すると痛い目に遭う。

ダンボールボートレース.jpg《「第3回全日本紫川ダンボールボートレース2011」紫川マイタウンの会HPより転載》

このレースに使うボートは原則的に自作を要求される。つまり、優秀な船体設計とボート建造技術が必要になる。またレース中には、複雑な風向きや水流の読み、巧みな操船技術と強力な漕力を発揮しなければならない(実況中の解説者談)。写真にあるとおり、油断すれば容易に沈没するし、前に進むだけでもひと苦労。生半可な気持ちでは参加できない、れっきとした‘競技’なのだ。ゆえに、迫力が尋常でない。

ダンボールボートレース写真.jpg

《ダンボールボートレースの模様》

また、この競技の面白いところは、競技終了後すぐに競技に使用したダンボールボートをぶっ壊してしまうところにある。参加者各自が自作ボートを自身の手でぶっ壊して、待ち構えている廃品収集車にぶち込む。そこには、苦労して自作したボートを遺したいなんて未練は微塵も感じない。みな楽しげに盛大にぶっ壊す。その光景がまた大迫力なのだ。「環境首都」を名乗る北九州の競技イベントにしては、モノを粗末に扱っているように感じるかもしれない。だが逆に、自作したものを自分の手でぶっ壊してゴミとして捨てていくということは、「ものづくり」と「ゴミづくり」のサイクルを同時に体感できるスポーツ競技だとみることもできる。主催者の意図がどうあれ、私にはダンボールボートレースが「斬新」としかうつらない。

 

環境首都

北九州市は、産業、都市構造、地域コミュニティ等全てのまちづくりに、「環境を機軸とした取組」を導入して全市民が環境機軸のまちづくりに参加する環境ムーブメント運動である「世界の環境首都づくり」を進めている。

 

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 北九州は進取の精神に富んでいる地だ。古来より世界と日本各地を結ぶ絶対的な交通の要衝として栄え、明治以降はいち早く工業化して日本の近代化をひっぱった。北九州から日本・世界を席巻したものは数知れず。五輪競技「ケイリン」も北九州市小倉が発祥の地だ。独立気風と開発精神に溢れ、市民が基本的に‘流行’に靡かない。相対的に‘サブカルチャー’が流行る。ダンボールボートレースを観て、そんな北九州の気風を体現したものを観たと感じた。ダンボールボートレースが世界を席巻する日を楽しみに。私も今年はぜひ出場したいと思っている。

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著者紹介

293550_102815076495505_100003010380675_21280_1349622727_n-1.jpeg寺下良真(黒崎まちなか大学 学長)

1982年、福岡市生まれ、北九州市育ち。同志社大学法学部政治学科で中国政治学・国家安全保障学を専攻。人材コンサルティング業界に就職し、テレビ業界に転職後に独立。北九州市に戻り、昨年秋より北九州市八幡西区黒崎に本拠地を置く「黒崎まちなか大学」を立ち上げる。北九州市の副都心・黒崎を舞台に「‘たて(世代間)’と‘よこ(コミュニティ間)’を結ぶターミナル」を創ることを目的に、「誰もが気軽にマチで活動できる場所(母体)」つくりに励んでいる。黒崎まちなか大学ブログ:http://ucckuro.exblog.jp/

寺下良真さんじゃない人の2011年たち

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12/01/23 00:05 | コメント(0) | トラックバック(0) このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーのはてなブックマーク数 Buzzurlへ追加このエントリーのBuzzurlブックマーク数 livedoorクリップへ追加このエントリーのlivedoorクリップ数 Yahoo!ブックマークへ追加人が登録 POOKMARK Airlinesへ追加 Saafへ追加 ニフティクリップへ追加 add to del.icio.us add to Digg add to Reddit

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