« 壱岐南公民館でワークショ... | ソーシャル&エコ・マガジ... »

Citizen led Inovation「障がいって何だろう?を考える」レポート


IMG_2790.jpg

text:久保みなみ(ドネルモ)
写真提供:Re:public 

NHKの『バリバラ』という番組をご存知でしょうか?毎回障がいを巡るテーマをしっかりと扱いつつも、時にはネタにして笑いにも変えてしまう「障がい者情報バラエティ」です。

そのバリバラのチーフプロデューサーの日比野和雅氏をゲストに、様々なゲストや会場のみなさんと「障がいって何だろう?」というテーマでトークイベントが開催されました(2014.1.29)。背筋を伸ばして向き合いがちなこのテーマに対し、笑いを通じていろんな角度から話し合い、考えるきっかけを生み出す場となりました。

IMG_2753.jpg

第1部は、バリバラプロデューサーの日比野さんが「なぜ障がい者バラエティを始めたのか」をテーマにトーク。番組映像を交えながら、バリバラ制作前に担当していた障がい者のドキュメンタリーで抱いた問題意識や、リアルで笑える“障がい者のため”の福祉番組を生み出すに至った経緯を、いきいきと語られました。

IMG_2772.jpg日比野さんのお話を受けて、第2部では、障がい福祉サービス事業所を営む樋口龍二さん(NPO法人まる 代表理事)、クリエーター集団アノラボの藤岡定さん(anno lab 代表)、障がいがある子を持つ母親をサポートする中村 洋子さん(プリズム 代表)、そして本プロジェクトのディレクター内田友紀さん(Re:public)という多彩なパネリストで、トークセッションを行いました。ドネルモ山内はモデレーターを務めました。

「障がい」を「自分ごと」として考えるようになったきっかけや自らの福祉観、更には日本教育について、それぞれの立場から様々な話題が飛び交う様子に、日比野さんの「革新的なアイデアはダイバーシティの中から生み出される」という発言を、早速体感する思いでした。

IMG_2804.jpg

トークセッションで日比野さんが問いかけた【知的障害をもつ目の見えない男の子の「電車の運転者になりたい」という夢にどう対応する?】というテーマについて、第3部では5〜6人のグループに分かれて話し合いました。

グループ毎のトークも盛り上がっていたのですが、その後の全体共有の場では次々と手が挙がり、それぞれに湧き上がる思いや考えが言葉にされていました。

「 耳の聴こえない人と目の見えない人同士でタッグを組み、運転できる仕組みをつくりたい」

「社会的責任のある仕事として運転することは難しいのではないか」

「このテーマに実際に取り組む過程で、自分ひとりで実現することが難しいと気づくと思う。気づく前に周りの大人が“やめた方がいい”というのが今の社会。でも挑戦する中で、一緒に実現しようと頑張ってくれている多くの人の存在に気づくことができる。それは大きな力となるのではないか。」

「今日この会場に当事者がいないのに、このテーマを話すのはおかしいのでは?」

RIMG0200.JPGなどなど、幅広い観点から多数のご意見が溢れ、予定時間を大幅に過ぎるほど、白熱した空間となりました。

 

「実現可能か否か」ではなく、「このテーマについて考えた」ことが大事な第一歩なのだと思います。「障がい」に目を逸らし、関係のないことだと距離を置いていた私も、 この会をきっかけに「自分ごと」にシフトし、まずは「知る」ことから始めようと一歩を踏み出しました。

障がいというテーマに限らず、「もっとこうしたらいいのでは?」と考えて立ち上がり、動きはじめる人が、一人また一人と増えていく。それが「私たち自身が社会をつくっていくこと」に繋がっていくことを、実感した会となりました。

__________

次回は、2月22日(土)・23日(日)9:30〜18:00に九州大学大橋サテライト・ルネットにて「障がいの現場から、世界を変えるイノベーションを創造する」というテーマでワークショップを開催します。(招待制となっております)

ソニーCSL研究員・義足研究者の遠藤謙氏やNHKバリバラ チーフプロデューサーの日比野 和雅 氏、デンマークデザインセンターCOOのAnne Dorthe Josiassen氏をゲストに迎えます。

みなさま、乞うご期待です!

………………………

■主催  FUKUOKA.D.C(福岡地域戦略推進協議会)人材部会
■日時  1月29日(水) 18:30〜21:00
■場所  電気ビル 共創館 カンファレンスC(福岡市中央区渡辺通2-1-82 共創館3F)

※主催の「福岡地域戦略推進会議」(Fukuoka.D.C)は、市民発のイノベーションを起こそうとする一連のプロジェクトを展開中。そのパイロットプロジェクトが、“障がいを持つ子供のバウンダリー(境界)をリデザインする”というテーマで、調査を進めています。 


14/02/02 23:42 | コメント(0) | トラックバック(0) このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーのはてなブックマーク数 Buzzurlへ追加このエントリーのBuzzurlブックマーク数 livedoorクリップへ追加このエントリーのlivedoorクリップ数 Yahoo!ブックマークへ追加人が登録 POOKMARK Airlinesへ追加 Saafへ追加 ニフティクリップへ追加 add to del.icio.us add to Digg add to Reddit

« 壱岐南公民館でワークショ... | ソーシャル&エコ・マガジ... »

関連記事

|


トラックバック(0)

トラックバックURL: http://donnerlemot.com/mt/mt-tb.cgi/1009

コメントする