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古賀徹先生講演会:「今なぜ哲学的に考えるのか~社会問題へのアプローチ」


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先日、古賀徹先生(九州大学芸術工学府准教授)の講演会が冷泉荘で実施されました(3.8@冷泉荘 主催:古賀研究室)。ドネルモは運営協力というかたちでお手伝いさせていただきました。

社会問題を考えるとき、「悪者」探しをしようとしても、なかなか上手くいきません。ほとんどの場合、人々は考えうる選択肢の中から最善のものを選んでいるからです。にもかかわらず、そんな理性的なスタンスが、結果として社会的な暴力を生み出してしまう。

この「理性の暴力」について、基調講演では総論的な概要が語られた後、具体的にハンセン氏病の強制収容の事例への考察が展開されました。古賀先生の診断によれば、アウシュビッツに匹敵する強制収容所が、しかも日本の憲法下で1997年まで合法とされていた点に、哲学的な概念を武器に鋭く切り込んでいく議論は、なかなかにエキサイティング。

その後、ドネルモ代表山内が対話の相手となり、基調講演をおさらいしながら、よりテーマを深める話題へと進みました。

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休憩時間には、予め来場者に配布された質問カードが集められ、後半では、時間の許す限り、質問カードの内容に応答する流れとなりました。前半の基調講演の内容への疑問や批判も寄せられ、それらに古賀先生も真摯に応答する応酬が繰り広げられ、この日のクライマックスだったように思います。

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予定を大幅に超える多数の方にお集りいただきました。福岡のみならず、熊本や長崎、中には、北海道からも!

今回はハンセン氏病に焦点をしぼりましたが、古賀先生の他の社会問題への考察にも関心が集まっています。またこうした場がもてればと考えています。

※ちょうどこの日にいらした新聞記者の方が古賀先生を取材した記事が、先日西日本新聞(2014.3.17付朝刊)に大きく掲載されました(下記)。とても良い記事ですので、ご一読いただけたらと思います。
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古賀徹

九州大学芸術工学部准教授。1967 年熊本生まれ。北海道大学で学んだ後、現在、九州大学芸術工学研究院准教授。専門は哲学。現象学やフランクフルト学派の研究から出発し、現在ではドイツ、フランス、アメリカの現代思想を幅広く取り扱う。それと同時に、個別具体的な社会問題を哲学的枠組みで読み解く作業や、デザインの美学についても研究し、哲学の言葉を地域社会に開く様々な活動を展開している。

 

「今なぜ哲学的に考えるのか~社会問題へのアプローチ」

□講師:古賀徹(九州大学芸術工学研究院准教授 哲学)
□日時:2014年3月8日(土)15:00~17:00
□会場:冷泉荘1階2コ1多目的スペース
□参加費:無料(事前予約制)

主催:九州大学古賀研究室
運営協力:NPO法人ドネルモ

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14/03/25 18:00 | コメント(0) | トラックバック(0) このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーのはてなブックマーク数 Buzzurlへ追加このエントリーのBuzzurlブックマーク数 livedoorクリップへ追加このエントリーのlivedoorクリップ数 Yahoo!ブックマークへ追加人が登録 POOKMARK Airlinesへ追加 Saafへ追加 ニフティクリップへ追加 add to del.icio.us add to Digg add to Reddit

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