![]() |
地デザ虎の巻②〜下山門編〜 |
「地域デザインの学校(通称=地デザ)って何をしているの?」という方に!
地デザ虎の巻シリーズでは、地デザで行なっているワークショップの内容や流れを少し詳しくお伝えしていきます。第1回目に引き続き、今回も下山門で開催された地デザの様子と共に第2回目について、ご紹介します。
地デザ虎の巻〜入学式編@下山門〜はこちらから
http://donnerlemot.com/2017/11/21001143.html
時間:10月28日(土)11:00〜16:30
場所:老人介護福祉施設 下山門
第2回目では、ケースワークの実践とチームづくりを行います。
受講者のみなさん笑顔で会場に入って来られて、とても穏やかな雰囲気で始まりました。
■1コマ目
11:00〜13:20
《地域を考えるケースワーク》
概要:当事者として地域の特定の課題を疑似体験することで自分自身の問題として考え企画するグループワーク
目的:合意形成の難しさを感じる・対話が円滑に進むためのポイントに気づく
※今回のケース
下山門に似た「縦山門」という地域設定。
高齢化率は低いが、市営団地は高齢者が多い。戸建て団地と市営団地があり、溝があるように感じている人もいる。公民館利用者なども多く、地域活動も活発、意欲的な福祉事業者も多い。
「地域のつながりが生まれる交流会」を公民館で開催
しかし、結果は残念な結果に…主催者側の身内が集まるだけで、その後も主催者グループは集まることがなかった。
このワークでは、以下の4つについて考えます。
—————————————————————
① 企画の目標
(誰にどうなってほしいのか)
② 企画の対象者
③ 実現していない理由・背景
④ 課題を乗り越える企画案
—————————————————————
この企画をより魅力的な企画にするために、「『誰が(対象者)』『どのような状態になってほしいか』」という企画目標の設定をするところから考え始めました。
▷私が参加したテーブルで起きたこと
• 対象者を決めようとしているのに、「内容」(何をするか)で話が盛り上がってしまった。
• 企画目標が定まっていない段階で「内容」のアイデアを出しても、内容を決めることができず、話が堂々めぐりしてしまう。
→企画目標を作ることが大事だと気づく。
• 企画内容のアイデア一つ一つに「いいね」「それもそうだね」だけで終わり、具体的な話にならず、チーム内で「もやもや」して話し合いが終わってしまう
• イメージは頭の中にあるけど、うまく文字化できなくて、伝えられない
▷話し合いがうまく進んだきっかけ(受講者より共有)
• 話し合いの場のルールを設定する
• 優先順位をつけたら話が進みやすい
• 時間軸ごとに考えてみる
などの意見がありました。
《お昼休み》13:20〜14:20
■2コマ目 14:20〜15:05
《思いや考えを言葉にする》
概要:自分のやりたいことや興味のある「テーマ」を書いた紙を掲げて、2人1組で相互プレゼンをする「マグネットテーブル」の実施
目的:チームを作るための仲間探し
2人1組になり、自分のやりたいことやテーマを相互プレゼンし、思いや考えをシェアしました。
相互プレゼンを、3分×3セット行います。
受講者の熱い思いが教室中に溢れていました!
※マグネットテーブルとは…
参加者が自ら話したいテーマを出し、グループ化して話し合いを行うもの
相互プレゼンを繰り返した後、2つのチームが結成しました。
■3コマ目 15:15〜16:30
《アイデアを具体化するワーク》
概要:ブレインストーミングワーク
目的:アイデアを具体化する・チームを作る
チーム結成後、模造紙を4象限に分け、アイデアを出してもらいました。
4象限の分け方
—————————————————————
① どんなことを
② どんな人たちに対して
③ どんな方法で
④ どんな人たちが行うのか
—————————————————————
具体的に自分たちのくらしが変わったイメージしながらアイデア出します。
アイデアを多く出すことは簡単な作業のようでした。
その中で、チーム内の受講者が、実はビジョンやイメージが少し違うことがありました。
チームを分けて企画を作成した方が良い企画になることもあると思います。
第2回目は、チームで企画を考える際の、合意形成の難しさやアイデアを言葉にする難しさなどの課題や気づきがあったようです。
チームがどのようにすればアイデアを深めることができるのか、チームで企画を考える時にどのようなルールで進めていくとより魅力的な企画になるのか、などを体験したかと思います。これらの気づきや課題は、実際に地域でチームを作り、企画を考える時にぶつかるものだと思います。
ぶつかった課題をどのようにして乗り越えるか、地デザを通して学んだのではないかと思います。
第3回は、チームごとにアイデアを企画に落とし込んでいきます!
次回もどんな時間になるかとても楽しみです。
|
トラックバックURL: http://donnerlemot.com/mt/mt-tb.cgi/1120
コメントする